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がん免疫細胞治療とは
患者さんから採血した血液を治療に使います。まず血液内の免疫細胞を活性化、数を増やします。さらにがん細胞の目印を免疫細胞に教えて体内にもどし、がん細胞を殺傷する治療法です。自分の血液を使うため、副作用はほぼなく、身体に優しいがん治療です。
がん免疫細胞治療のイメージ
※左右にスクロールして確認することができます。
治療計画
- 病状
- 体調
- 通院の状況
- ご希望
- 経済的なこと
- 検査結果
上記をふまえて、患者さんごとに治療計画をご提示し、ご相談の後治療をスタートします。
免疫細胞治療の安全性
免疫細胞治療では患者さんの採血し、その血液からさまざまな免疫細胞を取り出し、強化し、増やします。
この過程を細胞培養と呼びますが、安全管理、品質向上が極めて重要です。
当院では㈱バイオアクセル社と業務提携し、患者さんの免疫細胞の培養を高度な技術のもとに実施しております。
培養の過程で同社と緊密に連絡をとり、免疫細胞の状態を管理しています。
治療法を決めるための検査
がん細胞目印の“のり物(がん抗原を提示する場所)”が細胞表面に出ているかどうかを調べる。
MHCクラス1を調べる
がん細胞の目印となる「がん抗原」は細胞表面のMHCクラスⅠ(MHC:主要組織適合遺伝子複合体)の上に乗っています。がん細胞は免疫細胞からの攻撃から逃げるために、MHCを発現させないものがあります。この場合T細胞からの攻撃は弱くなります。
がんの遺伝子解析からネオアンチゲン合成へ
自分のがんの目印を見つけ、個別化がん治療を実施
がんの遺伝子(DNA)を調べることにより、あなたのがんの情報を入手することができます。がんのゲノム解析(パネル検査)が行われ使用できる分子標的薬を探しますが、 治療の対象となる遺伝子変異は全体の10〜30%しか見つかりません。
当院では異常遺伝子の情報から分子標的薬が見つからなくても、がん細胞にしか発現しないタンパク質の“ネオアンチゲン”を人工的に合成し、免疫細胞治療のターゲットとし免疫細胞治療を行います。
リキッドバイオプシー
血液からがんの情報がわかる
ヒトの血液中には、細胞から流れ出したDNAが存在し、このDNAをセルフリーDNA(Cell free DNA : cfDNA)といいます。がんの早期発見やがん抗原の合成のために、採血しがん細胞から流れ出したDNAを解析することをリキッドバイオプシーといいます。
- リキッドバイオプシーでできること
1.がんの早期発見
血液を調べることによりがんの早期発見につながります。
2.がん抗原(ネオアンチゲン)合成
がんの手術標本、内視鏡検査の生検材料がない方も血液からがん抗原(ネオアンチゲン)を合成することができます。
リキッドバイオプシーの原理
※左右にスクロールして確認することができます。