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がん性腹水の治療
腹腔内にがん細胞が存在すると、腹水がたまってくることがあります。強い腹部膨満感、食欲低下、呼吸困難、下肢のむくみなどの症状が起こり、抗がん剤などの治療の継続が困難となる場合もあります。
CART療法[腹水ろ過濃縮再静注法](保険診療)
腹水採取
腹水を可能な限り抜き取り、存在するがん細胞、細菌を除去した上で、必要な成分だけを体内にもどす治療です。がんを治す治療ではなく、あくまでも症状緩和を目的としています。
日常生活にもどられる方や抗がん剤治療を再開できる方もいます。
よくある質問 〜CART療法 Q&A〜
- CART療法ができない方は?
- CART治療までの流れを教えてください。
- CART実施にかかる時間は?
- CARTにかかる費用を教えてください。
腹腔内化学療法(自費診療)
腹水を吸引しても比較的早期に再度腹水がたまってしまうことが多く、腹膜播種と呼ばれる癌性腹膜炎では、腹膜に存在するがん細胞を腹腔内に直接抗がん剤を入れることにより、治療効果が高くなります。
よく使用される抗がん剤としてパクリタキセルがあります。
腹腔内化学療法のメリット
- 腹腔内化学療法では、抗がん剤が腹腔内全体に広がり、高い濃度のままがん細胞に直接、接します。ふつう抗癌剤は、量が多く、濃度が高いほど薬ががん細胞に届きやすく、その状態が長く続くほど、効果が強くなります。しかし腹膜内の血管は大変細く、腹膜内を流れる血液量は約2㎡の広さの腹膜全体で全身を循環する血液の1~2%しか流れません。
- パクリタキセルは、他の抗がん剤と比較して、腹膜からの吸収がゆっくりなため、腹腔内投与後に大変長い時間腹腔内にとどまります。腹腔内の薬の濃度は3日間以上も有効な値である報告もあります。
このように腹腔内に投与されたパクリタキセルは少しずつゆっくり吸収されますので、吐き気、食欲不振などの全身的な副作用はほとんど認められません。
腹腔内免疫細胞治療(自費診療)
免疫細胞を腹腔内に投与します。