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免疫チェックポイント阻害剤によるがん治療
抗がん剤、分子標的薬に加えてオプジーボなど免疫チェックポイント阻害剤は多くのがんに強い治療効果を発揮し、現在がんの薬物治療の中心となっています。
本来自身が持っている“免疫力-T細胞ががんを攻撃する力”を強化するがん免疫療法です。
強い治療効果が望める分、副作用も強く、当院では低容量のオプジーボを投与します。
一般的には、TMB(腫瘍遺伝子変異量)やMSI(マイクロサテライト不安定性)、PDL-1がバイオマーカー(効果の目安)となり、治療前に調べることがあります。
オプジーボ(ニボルマブ)とは・・・免疫チェックポイント阻害剤のひとつです。
体内にあるT細胞はがん細胞を殺す能力を持っていますが、T細胞の表面にあるPD-1というカギが、がん細胞の表面のPDL-1というかぎ穴にはまりT細胞が自滅してしまうスイッチが入ってしまい、T細胞ががんを殺すことができなくなります。
オプジーボはPD-1と結合することにより、PD-1とPDL-1の結合を阻害し、T細胞ががん細胞を攻撃することを助けます。
オプジーボ治療の流れ
初診日
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これまでの病歴をうかがいます。
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血圧、脈拍、血中酸素飽和濃度の測定
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各臓器(心臓、肺、肝、腎など)機能の血液検査
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胸部レントゲン、心電図検査
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尿検査
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同意書サイン
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治療日の予約
治療日
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薬剤の点滴(約30分)
血圧、脈拍、血中酸素飽和濃度をモニタリングしながら
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点滴終了後、約1時間経過観察
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帰宅
代表的な副作用
間質性肺疾患 | 息切れ、せき |
---|---|
重症筋無力症、心筋炎、横紋筋融解 | 脱力、動悸 |
腸炎 | 下痢、血便 |
1型糖尿病 | 喉のかわき |
血小板減少性紫斑病 | 鼻血、皮下出血 |
肝機能障害、硬化性胆管炎 | 黄疸、発熱 |
甲状腺機能障害 | 疲れ、体重変化 |
神経障害 | 手足のしびれ |
腎障害 | むくみ、血尿 |
副腎障害 | 倦怠感 |
脳炎 | 意識障害 |
皮膚障害 | 粘膜ただれ、水ぶくれ |
静脈血栓症 | 下肢のむくみ、胸痛 |
オプジーボ投与スケジュール
*2週間毎に点滴治療します。
*病状により、4週間毎の治療を行う場合があります。
*治療回数は病状により決まります。