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理研開発の治療法/NKT細胞、T細胞、NK細胞
―3方向からの攻撃―
NKT細胞とは
1986年理化学研究所(理研)で発見されたT細胞の一種で、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、キラーT細胞を活性化し坑腫瘍効果を発現します。理研発のメディカル企業である理研免疫再生医学の技術提供によりNKT細胞治療を実現しました。
治療にあたって
まず患者さんの血液から樹状細胞を分離します。
患者さんの樹状細胞にαガラクトシルセラミドというスフィンゴ糖脂質を加えます。
この糖脂質を含む樹状細胞が体内でNKT細胞と結合し、活性化させます。
※現在、受けている治療と併用できます。
❶IFN-γ(インターフェロンーガンマ)を分泌し、T細胞を増殖、活性化させ、がん細胞を破壊する。
❷未熟な樹状細胞を活性化させ、T細胞にがんの情報を伝えさせる。
❸IFN-γ(インターフェロンーガンマ)を分泌し、NK細胞を増殖、活性化させ、がん細胞を破壊する。(NK細胞はがんの情報がなくてもがんを攻撃する。)
❹NKT細胞自ら、がん細胞を攻撃する。
- 1クール4回/2週間に1回の注射です。
- 治療スケジュールは現在受けている治療に合わせ変更可能です。
進行性肺がんに対するNKT細胞標的治療
- 進行性肺がん患者17人(>10個NKT/㎖)に対して外来で実施
- 初回治療のみで、その後無治療でも、腫瘤増大・転移・再発なし
- IFN-γ産生細胞が多い10人(60%)の患者:生存中央値29.6ヶ月
2010年改定のステージⅣ非小細胞肺がんの2次治療以降の診療ガイドラインにおいて推奨される化学療法剤の平均生存期間:
■ドセタキセル (7.8ヶ月)
■ペメトレキセド (8.3ヶ月)
■エルロチニブ (6.7ヶ月)
頭頸部がんに対するNKT細胞標的治療
症例 | がん種 | 結果 |
---|---|---|
001 | 咽頭がん | SD(87%) |
002 | 上顎がん | SD(97%) |
003 | 上顎がん | PR(63%) |
004 | 食道がん | PR(68%) |
005 | 咽頭がん | PR(58%) |
006 | 咽頭がん | SD(96%) |
007 | 口腔底がん | PR(67%) |
008 | 喉頭がん | SD(74%) |
009 | 喉頭がん | PR(65%) |
010 | 上顎がん | SD(87%) |
臨床結果(臨床外科 68(8) 908-914 2013 より抜粋)
RIKEN-NKT細胞治療 優れた点
3方向
からの攻撃
- CD8+T細胞
- NK細胞
- NKT細胞
どんな
がんにも
- MHCの発現
に関わらず
早く治療を
開始できる
- がんに関するいろいろな検査不要
免疫チェック
ポイントを制御
- T細胞攻撃の
ブロックを抑える
皮下注射
可能
- 血管がなくて苦労
する人 - 短時間
- 往診可能