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胃がんについて
約11万人/年胃がんになります。約5万人/年胃がんで死亡されます。
進行すれば治療が困難な場合がありますが、早期に発見すれば、完治することができます。
症状
早期胃がんではほとんど症状がありません。進行すると、吐き気、もどす、不快感、胸やけ、腹痛、食欲不振、体重減少など認めます。
原因
最近、ピロリ菌との関連が強くいわれています。 ピロリ菌感染があり、塩分が多い食事をされる方はさらにリスクが高くなるようです。ピロリ菌感染のある方は、ない方と比べ胃がんになるリスクが10倍との報告があります。
検査
胃カメラにより早期胃がんを発見することができます。
治療
内視鏡による切除
約2cmまでの大きさの早期癌であれば内視鏡(胃カメラ)で切除できる可能性があります。
開腹する(おなかを切る)ことなく治療ができます。
入院期間もだいたい1~2週間で身体の負担もほとんどありません。
手術
1.腹腔鏡下胃切除
内視鏡でとれない胃がんに対して行われます。がんが粘膜の下まで進み、かつその近くのリンパ節をとる必要がある場合に行われる手術です。
おなか大きく切るのでなく、小さな穴を4~5か所あけて手術をします。
がんの存在する胃および周囲のリンパ節を切除する手術です。
現在では多くの病院で普及している手術ではありませんが、
1)傷が小さくてすむ
2)術後に創部が痛くない
3)入院期間が短い
などのメリットがあり今後普及していく手術です。
2.開腹手術
従来から行われている手術で、進行胃がんに対して行われます。がんが胃の外に出ている場合、リンパ節に転移している場合、肝臓など他の臓器に転移している場合など、大きくおなかを切り病巣を取り除きます。
3.化学療法(抗がん剤)
当院では進行胃がんで手術を受け、さらに術後に補助化学療法として抗がん剤が必要な患者さんにTS-1という抗がん剤を投与しています。これにより再発予防、延命効果につながるという報告があります。
ガン手術後の方
胃がんの手術後の方
胃は食べ物を消化、吸収する機能があります。ひとが生きていく上で欠かせないエネルギーを取り入れ、不要なものを廃棄する役目があります。胃がんのため、その一部またはすべてを切除するとその後の生活に大きな支障をきたすことがあります。うまく食事を吸収できず「栄養障害」になったりで生活上大変困ります。
胃の下2/3をとっている方が多いです。
胃が小さくなるため、「小胃症状」と、いわれる症状がでます。
このため、貧血、骨粗鬆症、逆流性食道炎などを起こします。
まためまい、発汗、脱力などの症状があるダンピング症候群になる方もおられます。